自分の子供たちが大好き

子供たちに、父の言葉を残して置いときます。

ごめんな

息子はご飯を食べるのが遅い。

 

早い時もあるけど、

大概は遅い。

好き嫌いも多い。

 

無理矢理食べさせる事にも抵抗があり、

かといって、

工夫をして色んな物を食べさせる

知恵や労力を使う気力も無く、

食べそうな物を

それなりに与えている。

 

その結果、

もうすぐ5歳を目前に

すっかり偏食が板についてきた様で、

これは完全に親の責任と

周囲や未来の子供たちに

責められても仕方ない、と

すっかり諦めている。

 

今日は、安物の牛肉を

一口目から頬張った後、

口も殆ど動く事がない。

 

 本人曰く「かたい」と。

 

まあ、その通りでしょう。

大人でも噛むのがしんどかった程。

 

その後、

頬張った口を動かす為に

声かけが必要となり、

その繰り返しが小一時間続く。

 

まだ一口目やぞ!と

心の中でイライラが止まらない。

 

そのイライラは

声かけに現れており、

息子は「ごめんなさい」を繰り返す。

 

謝るヒマがあったら

とっとと口を動かせよ!という

感情がきっと顔にも出ていたと思う。

追い詰められる息子は

フガフガと泣いている。

 

我慢して見守っていた妻が

殆ど無くなりかけていた

口の中にあった肉を吐き出させ、

最後まで噛み切れなかったそれを

スプーンで細かく切り分け、

再度息子の口へ運ぶ。

 

ようやく一口目が終わるが、

息子は完全に食欲が失せている。

とりあえず残っている白飯を

食べるよう促し、

うなだれながら茶碗を持つ。

 

遊びモードの妹が

茶碗に突進してくる。

気持ちが途切れている息子は

妹のなすがままにされている。

米が溢れる。

 

それを見てイライラを抑えきれず、

感情むき出しで溢れた米を拾い、

息子の茶碗に放り投げる。

もう、アカン、キレる、と思い、

妻にSOSを発信し、

席を立ってその場を離れる。

 

・頬張った肉が大きく、硬かった。

 

それだけが理由。

 

タイミングを逃して、

ダラダラと噛み続けさせた事を反省。

もっと早く、吐き出させていたら良かった。

 

また、

肉を食べた後、

食欲が失せ、気持ちが切れている、と

分かっていたのに、

白飯を食べるように促した事。

 

思い切って終わっても良かった

と思う。

 

もし、お腹が空いたら

その時に食べさせれば良かった。

 

しばらくして、

息子が謝りに来た。

 

その場で「お父さんこそ、ごめんな」と

言える関係性は、まだ築けていない。

 

・「父親」というプライド

・言葉で説明しても、どうせわからんやろ

・単純にまだ、イライラしていた

 

反省したらキリがないけど、

ごめんな。

 

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